飲食業界激戦の町「鎌倉」で17年間BARを経営できる理由と新たに見つけた今後10年間楽しめること

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今回のサシモニのお相手は鎌倉でBAR RAMというスタンディングバーを17年にも渡って続けていらっしゃるKenさん。飲食店の入れ替わりが激しい鎌倉で17年間続けるだけでも凄すぎます。昨年からは鎌倉プチロックフェスティバルというアンプラグドの音楽フェスを始めたり、精力的に動いているKenさん。そこには鎌倉に対する想いや、音楽にかける気持ちがたくさん詰まっていました。長年飲食店を続けられる理由等々Kenさんの自然体の話が面白いです。ぜひご一読を!

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バイトしては遊ぶ20代

――17年間もBAR RAMを経営されているわけですが、一体どうしてBARを始めようと思ったのでしょうか。

元々飲食店をやりたかったわけではなくて、友人に誘われて始めることになったんだよね。当時29歳だったよ。

――友人に誘われたから始めるって、まぁありがちといえばありがちですが、その前は一体どのようなことをしていたのでしょうか。

バイトしては遊んでの20代を過ごしていたね。20代はいかに遊ぶかばかりを考えていたから、遊ぶ時間を確保するためにも仕事の単価をドンドン上げていった。楽そうで手間良さそうな仕事を見つけてはやっていたよ。

――楽そうで単価の良い仕事。きっと誰もが一度はそういった仕事がないかって探しますよね。実際にKenさんはどんな仕事をしていたのでしょうか。

インドネシアで電話回線を供給する仕事をやったこともあったね。100日間インドネシアに行って、300万くらい稼いだかな。ただ、意外とストレスがあって、これは方向性として間違っているなと思うようになっていった。

――なるほど。やってみて気付くことってありますもんね。Kenさんは方向性をどう修正していったんですか。

単価で仕事を選ぶのではなく、気持ちの良い仕事をやろうと。そんなときに公園の草刈りや学校の清掃をやる仕事に就いたら2歳年下の上司がいて、彼からお店の話が舞い込んだんだよね。結局、知り合って3週間で一緒にお店やることになった。相手も何も考えていないけど、自分も何も考えてなかったな。

――知り合って3週間でお店を共同経営するのも凄いけど、そのお店が17年も続くってのもまた凄いな。一体そのような経緯で始まったお店はどうなっていくのでしょうか。

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17年間続くお店

――それにしても、よくいきなりお店をやることを決めましたね。何かしらキッカケがあったのでしょうか。

物件を見に行った当時RAMの横に清恵というお店があって、親父がよく行っていた店だったんだよね。両親が共働きだったから、小学生くらいのときに、そこのお店でご飯食べていたこともあった。不思議な縁を感じたね。

――それは確かに縁のある話ですね。実際にいきなり飲食店を開業してみて、どうだったんですか。

ひと通り飲食関連でのバイト経験もあったから、なんとかなったかな。最初から楽しくお店ができたよ。3年くらいは2人でお店やっていたんだけど、相方が飲食に目覚めて、「大きな店をやりたいから、この店はやめる」と言い出して、1人でやることになったんだよね。

――それもまた面白い話ですね。でも、そのときにKenさんは辞めずにいたからこそ、今でも続いているわけですよね。17年間も続いている理由ってあるのでしょうか。

ツイていたからじゃないかな。お客さんがきれなかったし。もちろんお客さんの代替わりもしているけど、17年前から来ているお客さんもいる。ものごとは辞めなきゃ続くでしょ。なんでもそうだと思う。趣味でもなんでも、やり続けることが大事。本人が辞めたと思わない限り続くんじゃないかな。

――確かに、本人が辞める道を選ばない限りは続けられますよね。当たり前のようで大事なことだよな。でも、辞めようと思ったことはないのでしょうか。

10周年のときに、みんなが褒めてくれたんだよね。10年続いて凄いなって。褒められながら、辞めるなら今かなとは思ったよ。当時40歳だったから、違うことをやるなら今しかないとも思った。40歳だったらギリギリ違う世界で食べることもできるかもしれないし。

――褒められながら辞めることを考えるか。まるでスポーツ選手のような感覚ですね。まぁ、でも続けてくれていたから今もこうしてKenさんとの出逢いがあったわけですし、限界まで続けてもらいたくなりますね!

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飲食店の魅力

――飲食店をやりたい人って結構たくさんいると思うのですが、17年間お店をやっていて良かったことってどんなことがありますか。

毎日楽しいことかな。お店に毎日いると、やっていることは毎日大体同じだし、通いの刑務所みたいなイメージもあるよ(笑)だけど、全く同じ日はないからね。

――僕は飽き性なので、毎日同じお店に通うことを17年間続けられるだけで、ホント尊敬してしまうのですが、何かしら工夫していることってあるのでしょうか。

大体似ている日々を過ごしているけど、うちのバイトはみんな週1でやっているんだよね。飲食の経験がない人にもドンドンやらせる。日替わりメニューじゃなくて、日替わりバイトだよ。

――それ面白いな。Kenさん自身も毎日一緒に働く相手が代わることで仕事が楽しくなりそうですね。

バイトの子達も週に1回くらいじゃないとモチベーションも保たれないんじゃないかな。あと、お客さんもそうかもしれないしね。バイトについているお客さんもいるから、毎日客層も変わる。そうすると毎日仕事が楽しくなるよね。

――なるほど。仕組みで日々の生活に変化を取り入れているわけですか。飲食店ではあまり聞いたことがない話だけど、面白い取り組みですね。

楽しいと辞める理由がなくなるしね。今でも毎日お店に行くのが苦ではない。元々怠け者だから働くのは大っ嫌いだけどね。

――働くのが大っ嫌いな人が17年間もお店を続けられるものなんですね。

怠け者が生きていく上では、やることが苦ではなく楽しみがあって、それでお金が入ってくれば良いんだよ。仕事観も全く変わるから。結果なりゆきでRAMをやって、適当に始めた店だけど良い選択だったね。

――人生の選択なんてどこに転がっているかホント分からないものですね。いつ、どこで誰と一緒に仕事するかなんて分からないものだわ。

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鎌倉プチロックフェスティバル

――Kenさんといえば、去年から鎌倉プチロックフェスティバルという、鎌倉の海浜公園で野外フェスを開催されており、今年も5月9日に開催予定とのことですが、なぜ開催しようと考えたのでしょうか。

アンプラグドライブは生音だけで音響機材を使わない音楽だから、屋外で成立するのかどうか。そもそも音が聞こえるのかという問題があったんだよね。やったことも聞いたこともないけど、でも可能性はあるんじゃないかとミュージシャンとも話していた。だから、まずはやってみようということで第0回で始めたんだよね。

――確かに野外でスピーカー等の音響機材なしでライブをやるって、かなり挑戦的です。2回目に当たる今回が第1回で、昨年が0回だったそうですが、どうして0回からスタートだったのでしょうか。

できるかどうか分からなかったから第0回にしたんだよね。とりあえず実験。それで実際にやってみたら、「アンプラグドできるじゃん」って感じ。お客さんもスポンサーも楽しんでいたし、今までの人生で一番褒められた日だった。面白いものを見つけた感覚があったね。向こう10年くらい楽しめるものが見つかった感じ。

――10年先まで楽しめるものを見つけられたって凄いな。50歳手前にして見つかるものがあるんですね。

やっている本人が一番楽しんでいるよ。数年前から、やったら楽しいじゃないかとは思っていた。ただ、場所を借りるにあたり市役所への交渉とか苦手だし、二の足を踏んでいたんだよ。そんなときにバイトのやつに構想を話したら、彼が楽しそうだからと言って自ら動いて会場を抑えてきた。それが8月末の話だったんだけど、なんと11月の日程で抑えてきたんだよね。

――開催まで2ヶ月ちょっとしかない日程で抑えてきたってことですか。それは、また急な話ですね。場所を借りられた嬉しさはあるでしょうが、大変だったんじゃないですか。

準備期間が全然ないからもちろん悩んだけど、このタイミングでやらないと、また2,3年やらないと思ったので踏ん切りつけたね。不思議とイメージしていた感じとやったときの感じがほとんど変わらなかったよ。とにかくみんな凄く楽しそうだったのが印象的だね。

――イメージできたものが実現できるってメチャメチャ嬉しいですよね。自然と色んな力が合わさって理想が現実になったんでしょうね。

17年間続く飲食店の話から、そして今度は鎌倉プチロックフェスティバルの話へと続いていきますが、前編はここまで。後編では鎌倉プチロックフェスティバルの話から、音楽に対する思いまで拡がっていきます。お楽しみに!!

鎌倉プチロックフェスティバル

鎌倉プチロックフェスティバルでは現在クラウドファンディングで資金を募集中です。前回のイベントの様子を動画でご覧いただくこともできるので、ぜひチェックしてみてください!

http://iikuni-kamakura.jp/pj/IknP6641258

BAR RAM

Kenさんのお店であるBAR RAMはこちら。

http://www.barram.net/

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