【鎌倉プチロックフェスティバル誕生秘話】1日だけのワンダーランドを作る理由とは

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17年間BAR RAMを続けている秘訣を前編では伺いましたが、後編では5月9日に開催を予定されている鎌倉プチロックフェスティバルについて詳しく伺ってみました。アンプラグドって分かりますか??生の音の魅力って知らないだけでたくさんあるものですね。そして僕らと音楽の関わり方まで今まで考えたことがないような話も盛りだくさんでした。ぜひご一読ください!

前編はこちら。

飲食業界激戦の町「鎌倉」で17年間BARを経営できる理由と新たに見つけた今後10年間楽しめること

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鎌倉を音楽の街に

――アンプラグドライブを屋外でフェス形式でやるという今までにないチャレンジをされているわけですが、そもそもアンプラグドライブの魅力ってなんなのでしょうか。

音楽で飯を食っている人ってそもそも演奏のレベルが高い。アンプラグドは生音のみの音楽だから、レコーディングされた音楽や、大きなLIVEハウスじゃ分からないものが伝わるんだよね。

――生音だから伝わるものって一体なんなのでしょうか。

例えば、スタジオレコーディングだとミュージシャンが吐く息や、ハーモニカを吹くために吸い込むすごい音が出ているんだけど、ノイズとされてカットされる音がある。それがアンプラグドだと感じられるんだよね。職人仕事を目の当たりで見ることができるんだよ。

――なるほど。確かにデジタルの音源聞いているときって加工された音ばかりだから、生の音を聞く機会って本当になくなっている気がしますね。それが魅力の1つなわけですか。

RAMでアンプラグドのライブをやっていて、多くの人に感じて欲しいと思うけど、見に来ない人達に意識改革をして、見にこさせるのは不可能だよね。だから、種まきのように、鎌倉の音楽シーンに種を撒いていくことが大事じゃないかな。純粋な音楽好きが増えていけば、鎌倉に楽器屋が復活するかもしれないし、LIVEハウスができるかもしれない。

――確かに鎌倉にも昔は楽器屋さんがありましたが、いつの間にかなくなってしまいましたね。楽器屋さんがあるって、その街にどれだけ音楽を演奏する側の人がいるのかの1つの指標にもなるのかもしれません。

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音楽という表現

――それにしても、ケンさんの音楽好き感はプンプン伝わってくるのですが、音楽に対する想いはどういったものがあるのでしょうか。

アンプラグドのLIVEをお店でやる前までは、音楽に対して普通の人と変わらないアプローチだったと思う。8年間アンプラグドのLIVEをやるようになって、ひたすら感心したり、生の音に触れることで音楽感が変わったかな。

――具体的にどのあたりが変わったんですか。

音楽は聞きに行くもの。聞きたい音楽を探して聞きに行くが大事だよね。本も一緒で最初はどの本が良いか分からないけど、触れてみて気付くことが多い。それと同じで、音楽も本物を聞くことで伝わる、分かるものがある。

――なるほど。本物に触れる場数を増やすことで変わるものがあるんですね。そういう人たちが増えると、さらにどんな変化が起きますかね。

自分で音楽を通じて表現するような人が増えたら嬉しいよね。元々生活の中で演奏することって普通のことだと思う。絵を書いたり、字を書いたりするのと同じ感覚。生活の中で音楽が重要な位置を今以上に持てると良いよね。

――僕もギターを弾ける友人が格好良すぎて仕方なく見えるのですが、なかなか生活に入らないんですよね。

やったら楽しいし、何かが楽になるよ。自分でもバンドをやっていて分かるのは、とにかく楽しい。自分だけで楽しむレベルのものだったらお金もかからないし。安い暇つぶしだよ。書くことや喋ることと一緒。

――音楽が書くことや喋ることと一緒か。そうやって生活のリズムの中にあれば、きっと豊かな生活が送れるんでしょうね。

文化を残す

――なんだか楽しそうなケンさんですが、今後やりたいことってどんなことがあるのでしょうか。

RAMとしては海外にお店が出来たら良いなと思うよね。楽しそうだし。鎌倉プチロックフェスティバルは第1回をうたったからには、しばらく続けていきたい。音楽を演る人が増えて、また楽器屋ができたり、LIVEできるところが増えたりすると良いよね。

――それは素敵な世界ですね。でも、どうしてケンさんはそんなに音楽好きを増やしたいのでしょうか。

鎌倉では映画館がなくなって、今度は楽器屋がなくなった。鎌倉には音楽好きがいると言われるけど、楽器屋は潰れる。本当にいるのかどうか。そこに危機感を覚えたんだよね。

――確かに観光的な面ばかりフォーカスされて、人の文化的な面に関わるものが少なくなっているのかもしれませんね。そういう意味でも鎌倉プチロックフェスティバルが1つの文化に繋がるかもしれません。

前回の来場者数は7~800人。今年は天気さえ良ければ2,000人くらい来るんじゃないかな。30人以上のミュージシャンが集まると思うよ。

――そんなにたくさん来場されるんですか。これは楽しみですねぇ。ちなみに、鎌倉プチロックフェスティバルで何か意識していることってあるんですか。

自分がやることは、人を集めることと、みんなに楽しんでもらうこと。お客さんが喜ぶ仕掛けをどれだけ準備できるか。

――なるほど。そのためにはお金も結構必要になりますよね。

営利目的じゃないから集まったお金は全部使わないといけないんだよね。だから、お金をかけて楽しんでもらえることはドンドンやる。お金が集まれば集まるほど楽しくなる。今年はアップライトのピアノもでる。生のピアノの音を公園で聞けるなんて、他じゃないない環境だよね。

――生のピアノが公園で聞けるのか。それはハンパないですね。今回の開催にかける意気込み的なのはありますか。

お店の人も楽しみにしてくれているし、お客さんも楽しみにしてくれている。1日だけのワンダーランドを作るよ。

――1日だけのワンダーランド!!メチャメチャ素敵なコンセプトですね。一体どんな内容となるのか。今から開催が待ちきれません!!

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僕はこう思った

鎌倉で17年間お店を続けているケンさん。諦めずに続けることが大事だって話もありましたが、自分自身がなによりも楽しんでいることが伝わりました。例えば、バイトを毎日変えることって、効率性だけを考えたら絶対に非効率なはず。少数のスタッフにしておけば、コミュニケーションコストも下がるし、オペレーションもやりやすそう。ただ、自分も楽しい、お客さんも楽しくなるという視点から毎日バイトを変えることで、お店自体の新陳代謝が良くなって、お店が継続できる結果に繋がっているのではないでしょうか。鎌倉プチロックフェスティバルに関しても自分自身が楽しめているから次の開催にも繋がっているし、きっと周りの協力も得られているんだろうと思います。仕事って楽しければ仕事か仕事じゃないかなんて境界線はドンドンなくなっていきますよね。そして、やっている張本人が楽しんでいなかったら、その楽しいの感覚は決して伝播していかないはずです。ケンさんの何よりも楽しむ姿勢が長く続いている秘訣なんだろうな。僕も目の前のこと全て楽しんでいきたいなぁとあらためて感じるサシモニでした!

鎌倉プチロックフェスティバル

鎌倉プチロックフェスティバルでは現在クラウドファンディングで資金を募集中です。前回のイベントの様子を動画でご覧いただくこともできるので、ぜひチェックしてみてください!

http://iikuni-kamakura.jp/pj/IknP6641258

BAR RAM

Kenさんのお店であるBAR RAMはこちら。

http://www.barram.net/

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