激アツ市議会議員が生まれるまで

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今回のサシモニのお相手は兵庫県丹波市の市議会議員である横田親さん。写真を見れば分かる取り、麦わら帽子を被っている市議会議員。なかなか変わった方です。でもメチャメチャ面白い方なんです。今回話を伺った内容は、どのようにして今のいたるさんが形作られていったのかということ。学生時代の話や新卒で入ったリクルートの話。もちろん市議会議員としての仕事についての話等々。きっと今まで知らなかった世界を知れる一端になると思います。ぜひご一読ください!

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飽くなき成長欲求を捨てる

いたるさんが新卒で入った会社はリクルート。バリバリやるイメージの会社ですよね。なぜリクルートに入社したのでしょうか。「リクルートに入ったのは変人と働きたかったから。成長したい想いが強かったんだよね。」「今はある程度成長欲求の執着から抜け出したと思う。」どうして、そこまで成長欲求に囚われていたのでしょうか。「僕は3男坊なんですよ。上に兄が2人いるのですが、3歳くらいのときに親父から、僕の前に生まれる予定だった姉が、流産していたことを告げられて。きっと待望の女の子だったんだと思うんです。それで、なぜかその時両親に謝った記憶があるんです。」いくら小さな子供でも強烈に記憶に残る出来事だったんでしょうね。「母からは「楽しく生きていれば良い。」と言われてきました。でも、親に自分が生まれたことで後悔されたらどうしようとビクビク生きるようになったり、「自分は楽しく生きることを義務付けられた」と思って、必死で真面目に楽しくやらなきゃいけないと意識していました。」必死で真面目に楽しくやらなきゃいけない。そんなことを考えて生きている人も世の中いるんですね。

死への思い

その後、親への思いは変わることはあったのでしょうか。「高校を卒業する頃には、誰からも凄いと言われることをすれば良いと思って、国際NGOを作ろうと考えていました。青年海外協力隊とか国境なき医師団みたいなものを作ろうと思って。」「大学1年生までずっと親に褒められることをしようと考えて常に勉強もしていました。それが自分の存在価値だと思っていたんです。」大学に入っても変わらぬ想いだったんですね。今のいたるさんからは想像もつきません。その後はどうだったのでしょうか。「大学1年生の夏に星を見ていたんです。当時は自分が作った団体で5,000万人を救うと決めていました。ただ、5,000万人救ったことが2,000万年後に残るのか。50億年後に地球は滅ぶのに何の必要があるのか。そう考えると生きている意味が分からなくなって、「目標だけがあっても仕方ないのでは。」と考え込むようになりました。」そうか。今まで親軸で色々と考えていたのが、星を見上げることで時間軸が一気に広がったんですね。「2ヶ月間、毎日死にたくなって悩んでいた。居酒屋のバイト中も死ぬことを考えていたよ。死に方を色々考えていた日々です。」それは結構ヤバイ状態ですね。人の過去って今のイメージからは想像もつかないところにありますね。今の元気ないたるさんからは想像つかない姿です。

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価値観の転換

常に死を考える付ける日々から、どうやって抜け出したのでしょうか。「ある英語の授業でみんなに笑われたの。挨拶をするときに太鼓を叩きながら居酒屋っぽく、「いらっしゃいませーー」って言ったらウケたんだ。ただ、最初は「勝手に笑っとけアホ。」と心の中はヤサグレていたんだよね。」そのヤサグレ方はヤバイっすね!「でも、よく考えたら相手がポジティブな感情で笑っていようが、ネガティブな感情で笑っていようが、笑っている事実は一緒だと気付いて。つまり、相手が自分のことを認めている状態か、認めていない状態かは関係ない。それで、人から認められることに価値を置かないようにしようと決めました。起きているのは現象だけ。それが分かった時に、思いっきり心の赴くままに動いてみて、好き勝手やってみて、面白いかつまらないかを感じてみようと思った。そこから一気に前に進み出したかな。」人の価値観が変化するのって、ホント一瞬の出来事だったりするわけですね。死にたくなるような気付きも一瞬だし、救われる瞬間も一瞬の出来事。面白いものです。

学生時代のバイト

京都の大学出身のいたるさん。学生時代はどんなバイトをしていたのでしょうか。「先ずは京都で人力車をやりました。初めて3ヶ月くらいした時に、おばちゃんが2人乗ってくれた。2時間で3万円なのに、さらにチップまで払ってくれたことが凄く嬉しくて。「何度も京都に来ているけど、あなたの人力車の旅が一番。」と言ってくれてね。」おぉ!それは嬉しいっすね。「人の心に残ることを出来たことが良かった。その人の一生の思い出に良い痕跡を残せたことに幸せ感を覚えたんだ。」いたるさん人力車似合いそうですよね。ちなみに当時全国でも2位の営業成績だったそう。流石です。人力車のガイドを通じて学んだことって他にもあったのでしょうか。「ガイドの実力が増えると、お客さんが喜ぶことが増えて、それが自己満足に繋がる。努力して相手に喜んでもらうと、自分の喜びに繋がることが分かった。他にも、人力車のときや、その後バーテンとして働いたときに、色んな変人と会って、思考法や触れ合うことで学び続けることが多かったね。」いたるさん元バーテンなんですか。これまた想像つかない話ですね(笑)今度美味しいカクテルでも作っていただこう!

リクルート時代

新卒で変人と働きたいからリクルートに入社した話は前述しました。リクルートでは、どのような学びがあったのでしょうか。「26歳のときに人は何を言うかではなく、誰が言うかを気にしている事に気付いたんです。キャリアアドバイザーになったときに新規顧客獲得の紹介プログラムのプロジェクトリーダーになりたかったから支社長に相談した。そのときに「他のメンバーも同意するようであれば、構わない。」と言われてね。当時自分以外のメンバーは平均30代後半の人達。この人達に適切な順番で、きちんと言うことが大事だなと思って、「あなたが協力してくれないと回らない。」と、ひとりひとり順序立てて伝えていき、主人公を作っていったんだ。そうしたら半数以上の人が同意してくれることになり、結局メンバー全員一致で僕がプロジェクトリーダーをやることになったんだ。全社の40チーム中1位になり、個人としても半年で200数十人中2位だった。伝説の人だけ抜けなかったけどね。それから、人に役割を与えると主役になったり、全体の中で褒めたり、個別に褒めたりすることの違い等を自然と考えるようになっていったね。」この話面白いですよね。いたるさんが現在市議会議員として、様々な立場の人と良い関係を作りながら付き合いが出来ているであろう根本の学びなのかもしれません。相手の立場を考えて行動したり、言動する。ホント当たり前だけど大事なことですよね。

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市議会議員の仕事

そろそろ現在の本業である市議会議員の仕事についても伺ってみます。リクルートのような企業と行政では大きな違いがありそうですが、実際のところはどうなのでしょうか。「行政側は平均年齢が高くなる。だからスピード感の違いは当然ある。ただ、付き合う人によってはベンチャー的な人もいるよ。色んな組織に対してスピード感の違いに合わせて動いていくことが重要かな。」ここ大事ですよね。自分のやり方を押し付けるのではなく、あくまで相手に合わせる遊びを持っておくというか。そもそも、なぜ市議会議員になったんでしたっけ。「当事者であり続けなければならないと思ってね。元々雇用問題に手を打ちたいと思って、リクルートを辞めた。ブルーカラーの仕事がなくなっても、田舎にはたくさん仕事がある。飯と役割があれば人は充実して生きていける。田舎にいて超楽しいと伝えてあげる。そう考えて活動しているときに市議選があってさ。その時の立候補者の最年少が51歳で、しかも新人。それを見たときに「何してんねん!!」と思って。結局見過ごしてきたんじゃないかと。社会課題を担うなら、より近い当事者である議員になるのも道だよね。」当事者意識か。誰もが問題と思うことに手を上げる。言うことは簡単でも、やることはそんな簡単ではないですよね。うんうん。でも当事者意識ってホント大事。

丹波での活動

僕も今年になって2回ほど丹波に遊びや視察で行ったことがあります。田舎なのに魅力的な人達が集まっていて、次々と新たなことが生まれるのではと感じられる場所です。いたるさんは市民の人達とどんな活動をしているのでしょうか。「自分1人で全ての活動を継続していくのは無理。思いついちゃドンドンやるから。なので、パートナーが必要。この人は出来るかな、適切に動けるかな、準備が出来るか等をパートナーと話しながら考えていく。基本同じ場を続けたい人にお願いするようにしていますよ。」そうか。継続的にやるためには同じ場を続けられる人って貴重な存在ですよね。生み出す側と維持する側。それぞれでタッグを組んでいる訳ですね。実際にどのように声をかけているのでしょうか。「情報としてこういったものがあるけど、運良く今いる立場にいるなら、やった方が良い。やれればやった方が良いと。こんな感じで言ったりするね。」なんかそれ、半ば強制みたいですね(笑)他に意識していることってあるのでしょうか。「人は上手にマッチングすれば喜ぶもの。人にはお願いして良い。お願いから感謝の気持ちが生まれて幸せになるキッカケとなるから。誰かがお願いしないと、そこにありがとうが生まれなくなる。全ては誰かがやりたい気持ちから発生し、次に適切なお願いがあり、本人がやりたいこととマッチングすれば良い。」なるほど。確かにお願いしないと何も生まれないですよね。お願いすることってつい遠慮がちになりますが、適切なお願いならドンドンした方が良いんですね!

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自治

いたるさん。色んなところを動き回っているようなのですが、今一番関心のあるテーマは何でしょうか。「社会課題として一番興味が有るのは自治。何をするにしても仕事じゃないといけないのか。皆が奴隷のように働くのもおかしいのではないか。ギリギリでもやっていけるだけで良いじゃないか。今日もあなたがいてくれて良かったと言われただけで幸せなんじゃないか。そんなことを考えているんだよね。」なるほど。確かに最近そのように考えて動く人達って増えている気がしますよね。「人に必要とされる存在の方が幸せ。拒絶されるよりも嬉しい。物質的な関わりはあまり関係ない。自分の役割が見えなくなっていることが世の中の問題の根本的な部分だと思う。だから、目の前の人の役に立つことが重要。当事者となってやることが必要だよね。」うんうん。自分の役割を感じられて生きている人達って輝いている気がします。「一番大事なことは人に感謝されることであったり、適切なタイミングでビシっと叱ることだったり。そして、自己顕示欲の執着を捨てて、渡していくことが大事だよね。」渡していくこと。確かに持ち続けていると腐ることって多いですから、ドンドン世代や立場を越えて渡していく世の中が理想なんでしょうね。

いたるさんの今後

現在市議会議員のいたるさん。今後市長を目指すこともあり得ると思うのですが、市長になったら何が変わるのでしょうか。「市長になったら渡せるものが増える。責任ある立場にもなる。責任取る人が「俺のことはいいから」と言える人じゃないとダメ。代わりに謝ってあげられて豪胆な人かな。もっと自分のことを褒めてもらいたいと思っている人だと、厳しいよね。」なるほど。いたる市長良い感じになりそうですね。「根本は覚悟。自分の人生を主役として生きていく覚悟。あとは自分に執着し過ぎずに他人が喜ぶことが出来るか。」格好良いぞ。いたるさん。他にも丹波でやりたいことってあるのでしょうか。「ダボス会議に出て世界の課題について喋ること。出来る限り大きな夢を持ちたい。宇宙規模だと広すぎて分からないけど、地球規模なら夢を描ける。丹波では主役もドンドン変わる。テーマに飽きることがあっても、人が変わりまくるから飽きない。何かやりたい人がいたら丹波に来てほしい。掛け算してみたい人とか、やりたいことがあって、どこかで組み合わせられないかなと思ったら「丹波でやってくれ!」って思っている。受け皿はメチャメチャあるし繋ぎたい。何でもジャンルは問わないから言ってきて欲しいです。」最後は丹波へ来て欲しいというメッセージで終わりましたね。いたるさんらしいです。ホント丹波素敵なところですから、是非いたるさんに遭いに丹波へ行ってみるのも良いのではないでしょうか。お繋ぎしますよ!!

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僕はこう思った

パワー溢れるいたるさん。過去の話を聞いてみると、とっても意外な話や人間臭い話もありました。誰でも不安になったり、心配になったりすることってあるんですよね。ときには人生にとって大きな縛りを生じてしまうようなものまで。ただ、誰だってそこから違うステージに移ることはできる。キッカケがどこにあるかは人それぞれだけど、今と違うステージに移ることはできる。いたるさんの話を聞いていると、ホントそんな気がします。いたるさんの話の中で、生まれてくるはずだった姉への両親の期待を考えて、自分のことを追い込んでいく話がありました。実は僕も似たような過去があります。僕は長男なのですが僕の両親の第一子は生後2週間で亡くなった女の子。お墓参りに行くと先祖と一緒に、赤子で亡くなってしまった姉の小さなお墓があります。いつからか、お墓参りに行く度に「姉の分も含めて人の2倍楽しんで生きたい。」心に決め、未だにそう思い続けています。人が変わるキッカケや、何らかの力が生まれるエピソードはどこにあるか分かりません。だからこそ、様々なことにチャレンジしてみたり、色んな場所に行って色んな経験をしてみることで、些細なことでもキッカケが生まれるかもしれません。それが丹波の地かもしれませんよ。

今日のサシモニ会場

店名:パブリックハウス

住所:東京都渋谷区渋谷3-29-17 ホテルメッツ渋谷 3F

URL:パブリック ハウス (PUBLIC HOUSE) – 渋谷/カフェ [食べログ]

感想:普段からMTG等でもよく利用するお店。7時からやっていますし、何より駅直結のロケーションと居心地の良さから渋谷で一番使っているカフェかも。オススメです!f:id:sashimoni:20140727170507j:plain

サシモニお相手募集

サシモニのお相手を募集しています!!都内及び神奈川県内であれば、大体どこでも出向いています!!
「記事にされるのはちょっと。。。」という方も、ご安心ください。もちろん、ご本人の承諾があった場合のみ記事にしておりますので、普通にサシで朝食をご一緒するだけで問題なしです。

ちなみに、僕が話を聞いてばかりのような印象をお持ちかもしれませんが、喋る方も大好きなので、出来る限り持っているものは、全てお伝えする所存であります。

「菱木とサシモニしてしてみよう」と思った方は、是非お気軽に下記連絡先までご連絡ください!

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